感情は水に似ている
こんにちは、なまこです!
僕は俗にいう“サービス業”に従事しています。
この業界はお客様あっての仕事です。
そのことは十分に理解しているし素敵なお客様は本当に多い。
でもまれに怒りたくなるような方と対峙することもあります。
つい先日がそうでした。
こちら(店側)に無理難題を要求されたのだ。
対応できる内容ではなかったのでお断りするとそのお客様は文句を言い始めた。
当然お客様を前にして怒ることはできないので丁重に対応したものの、僕の腹の中は煮えくり返っていた。
そのまま一日の仕事を終え家に帰った。
その日の夜、浴室で排水溝に流れるシャワーの水を見て思った。
「感情は水に似ている」
水は流れやすい方向(主に下側)へ流れる。
水が流れるところは“水みち”ができ、さらにその“水みち”に水が流れるようになる。
すると“水みち”がより強固になる。
感情も同じ。僕の怒りはいつも同じ流れをしている。
腹立だしいことがあると、
「あの人はなんて自己中心的な人なのか!」
「なぜあの人はこんなこともわからないのか!」
「あの人は自分が神様とでも思っているのか!」
という言葉を心の中で何度もつぶやいていた。
「怒り」という感情が発生したら「相手に非がある」という“水みち”(感情の流れ)ができていた。
もしかしたら自分のプライドを保つことや、間違いを認めたくないために知らず知らずのうちにそのような感情の流れを身につけていたのかもしれない。
いずれにしても僕は自分の中に生じた「怒り」の原因を外部によるものだと反射的に無意識に判断する傾向があった。
自分の未熟さをお客様のせいにするなんてふざけてる。
とても恥すべきことだし、お客様や周りのスタッフにもとても申し訳なく感じた。
ごめんなさい。
でも先日これに気付けて本当に良かった。
気付いたからにはこの“感情の水みち”を修正していく。
「怒り」という感情が起こっても、
「言い方が悪かったのかな。もう少しわかりやすい説明に努めよう」
「何気なく言った一言が良くなかったのかも」
「もう少し親身になって対応できたのかも」
というようにもっと「相手」のことを考えてみようと思います。
このほうが建設的だし面白い。
(就職したときに研修で習ったのにできていなかったな)
人の価値観は偉大だ。
今回なぜ自分の「感情の流れ」の癖に気付けたか。
今までも仕事で怒りを覚えることは何度もありました。それなのに今回に限ってなぜ自分の癖に気付けたんだろうと疑問に感じたのです。
気付けた理由を考えてみましたが「たくさんの人の考えに接することが多くなった」ことが最も大きな理由だと思っています。
ツイッターやブログを始めて3か月程度経過しましたが、本当にいろんな考えに接することが多くなりました。
僕よりひと回り年下の方から、ずっと年上の方まで幅広く、人生経験も様々。
間違いなく普通に過ごしていたら出会わなかったであろう方々です。
でも毎日、皆さんのツイッターやブログを読んでいて「そんな考えがあるのか!」と学べてきました。
インターネットの画面の向こうには何千人・何万人もの人がいて世代も、住む場所も、考え方も違う価値観を知ることができる。
そしてその違う価値観が自分をさらに広げてくれる。
SNSというツールもすごいけど、本当にすごいのは画面の向こうに実在する“人の価値観”。
だからこそもっとたくさんのブログを読みたいし、ツイートを読みたいと改めて強く感じた。
記事の終わりに
「感情は水に似ている」
水が流れる方向はいつだって下向きだ。
感情だって意識しなくては常に下方向を向いてしまうだろう。(少なくとも僕の場合は)
でも僕が望んでいるのはこれではない。
だから今、変われるように努力しなくてはならない。
今これを読んでくださっているあなたにも、ブログやツイッターで交流のある方にも、そして冒頭のお客様にも感謝ばかりです。ありがとう。
“人の価値観”は偉大だ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!